振袖に合う髪飾りを作る その3

2021年10月3日です。今は15時7分です。

丁字路といいます。今日も作業工程を載せていきます。

 

その3では、バランスを取るために花のパーツの周りに配置するフープ状のパーツを作っていきます。画像でいうとオレンジ色の部分になります。

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1mmの自在ワイヤーを使って何種類かのパーツを作ります。売り物になっているようなものだとしっかりと編んである紐を使ったり、形状がキープされる素材でかつ軽いものを使ったりするのですが、これも手元にないので...。

 

今回書いていくのはこちらの3つのフープです。

 

パーツA 紐っぽいフープ

ただの紐では輪が崩れるので、中にワイヤーを通して外側は紐のように見えるパーツを作ります。外側に使ったのは、数年ぶりに出番を迎えたリリアン。駄菓子屋で買ってもらったものがあったので、それを使うことにしました。

ただ、リリアン用の糸は経年劣化で色褪せてしまっていたので使えず。そもそもリリアン糸はかなり細いので中に通すワイヤーを隠すためにももう少しボリュームの出る糸を考えることにします。そこで、これも以前ミサンガを作るために買って余っていた刺繍糸(白)を使って編みました。

20cm弱くらい編んで、端がほつれないようにテキトーにあまりの糸でかるくしばっておきます。リリアンは編んだ中心が空洞になるので、その空洞にワイヤーを通して筒状のものに巻きワイヤーにカーブをつけます。

リリアンの端を0.28mmの細ワイヤーできつく締め付けて1mmの芯ワイヤーに固定。フープの形状を決めたら、両端をクロスさせて1mmワイヤーで固定して完成です。

最後に固定したふとワイヤーの端は切らずに長めに残しておきます。また、刺繍糸の端のほつれは切ってOKです。

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パーツB 三つ編み水引フープ

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その名の通り水引で三つ編みを作って、それを輪の形に固定したものです。水引は百均の白色を買ってきました。そのまま編もうとすると固いので、最初にしごいたり曲げたりしてから編み始めるときれいな三つ編みになります。単体の写真を取り損ねていたので図だけですが...

 

パーツC ビーズ詰めワイヤーフープ(大・小)

パーツA、Bより細身のフープもあったほうがバランスが取れそうだったので急遽作ることにしたパーツです。他二つと比べて手間はかかってません。1mmのワイヤーにビーズを通して、動かないように固定しただけのフープです。

ただ、トピアリーボールを使って和の雰囲気が出るようにはしました。トピアリーボールというのは、この写真にあるような発泡スチロール製の手芸用ボールです。穴が貫通してます。

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このトピアリーボールに、習字用半紙に水彩絵の具で色を付けたペーパーを貼っていきます。細かくちぎって、張り子の要領と同じようにして貼っていきます。千代紙や和柄の折り紙があればそのまま使えたのですがあいにくなかったので。

 

また、和柄のマスキングテープ(mtの和紋のセットのやつです)を張り付けたボールも用意しました。これはフープ状パーツではまだ使いませんが、あらかじめ加工しておきます。

普通に貼るとぼこぼこするので、一辺を貼ったら切り込みを入れてなるべく球面にフィットするように貼ります。

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あとは、ワイヤーに加工したトピアリーボールやビーズを通して、ちょうどいい箇所を決めたら通したビーズ群の両端に細ワイヤー(0.28mm)やワイヤー(1mm)を巻き付けてビーズが動かないようにします。そのまま筒に巻き付けてカーブを付け、両端をねじってとめたら完成です。写真を取り忘れましたが、大小二種類を1つずつ作りました。

 

次回はパーツ作りでは最終回になります。最後は葉っぱパーツと毬風パーツ、それと垂れる藤の花風パーツ、手作りタッセルなど詰め込んでざっと書くつもりです。その後はコームに合体させたり、Uピンに付けたりした完成形を載せて完結の予定。

元々ブログに書くつもりで作り始めたわけじゃなかったので写真やらなにやら情報不足気味ですが、今回もここまで読んでくれでありがとうございました。ではお達者で。

 

 

振袖に合う髪飾りを作る その2

2021年9月27日です。今は昼の12時47分です。

丁字路といいます。昨日に続いて今日も工程を載せていきます。今日からは実際に作っていく段階です。

 

その2では、花びらのパーツを作っていきます。辻が花の柄に合わせて、桜っぽい花をワイヤーとレジンで作ります。色は、柄にもあった「白(中心にかけて水色のグラデ)」「紺」「白(中心にかけてピンクのグラデ)」「クリームっぽい黄色」など数種類で大小いくつかをバランスを見つつ作りました。

先に完成形を載せると、こんな感じになります。

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工程の途中まで(花の形を作るまで)はYoutubeの動画を参考にさせてもらいました。前回のブログにそちらのリンクは載せています。異なる部分や装飾については詳しく書きます

 

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➀花びらの枠を作る

DAISOで売られているアルミ自在ワイヤー(1.0mm)を使います。

アルミ自在ワイヤー 1.0mm シルバーカラーjp.daisonet.com

安いので思い切って使えるしおすすめです。自分は以前ワイヤーアートがしたくて間違ってスチール製のワイヤーを買ってしまうというミスをしたことがあるので、必ず柔らかくて扱いやすいアルミ製を選びましょう(言うまでもない...)。

適当な強度のある筒状のものに巻き付けて、リングを作ります。自分は直径約1.5cm(写真に写っている方)と2.5cmの2サイズを作りました。ワイヤーでリングを作って、筒状のモノごとリングを2,3回回転させて巻き付けると固定されるので、2つのものと3つのものを作ります。リングにしない伸びたままのワイヤーは長めに残しておくと後で楽です。

 

②花びらのリングを整える

リングの縁を正円ではなく、ゆるやかなカーブのある状態に整えます。丸ヤットコや細い筒状のものに押し当ててカーブを作ります。辻が花のデザインに近づけたかったので、自分はあえてすべての花びらを同じような形にするのではなく、一枚一枚で微妙に違う形になるように形成しました。

 

③花びらの膜をはる・④花びらを装飾する

本当ならアメリカンフラワー(またはディップフラワー)といって、専用の液に浸して作りたいところなのですが、ディップ液を持っていないのでレジンで代用します。カッターマットなどに粘着面を上にしたマスキングテープを用意して、その上にワイヤーの枠を貼り付けます。そこにまずは手芸用ボンドを薄く広げて一層目を作りました。(一つめの花を作り終えて、花びらが重たくなってしまったので二つめの花以降ではボンドの層はなくしました)

 

続いて、「透明レジン→着色した色つきレジン→最後のコーティング用透明レジン」の順でレジンを注いで硬化させました。色つきレジンの層には、④の装飾に使うシェルやラメ、封入するパーツも一緒に入れます。表面の凹凸や仕上がりを見ながら、あまり花びらが分厚くならないように3-4層以内に収まるようにします。途中でワイヤーの枠からレジンが漏れ出した時は、硬化してからニッパーで切って整えます。

 

レジンの着色についてですが、自分は持っていたカラーパウダーの他にDAISOのパステルを削って溶かしたり、水彩絵の具を溶かしたりして色付けしました。カラーパウダー以外で色を付けるときは粉感が残ってダマになりやすいので自己責任ですね...。

また、装飾についてはこんな感じのものを使いました

*シェル(かなり昔にサン宝石で12色セットを買ったことがあったのでその残り)

*ラメグリッター

*和紙風ペーパー(これも自作しました。習字用の半紙に水彩絵の具で淡く色を付けて、片面に手芸用ボンドを塗って耐水性を上げたペーパーです)

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⑤花びら合体

リング部分を折り曲げて、茎(伸ばしたままのワイヤー)と垂直になるようにします。リング3つの上にリング2つのものを重ねて、リング2つの茎ワイヤーを3つの茎ワイヤーに巻き付けて合体させます。そのあと花びらの重なりや配置を整えます

 

⑥花の中心を作る

辻が花モチーフの花にしたいので、花の芯は細いワイヤ―とパールビーズを組み合わせて作ることにします。

これも百均の品ですが細いステンレスワイヤーを買いました。(画像だと0.38mmとなってますが、調べたところ0.28mmでした...失礼しました。)

ここで作る花の中心は、ワイヤーのゴツさを目隠しする役目が大きいです。そこで8mmのパールビーズ3つを細ワイヤーに通してねじり、パーツを作りました。固定さえできればいいので、グルーガンや接着剤があればワイヤーに通さなくても問題ないです。また、テグスで巻き付けて花の中心に固定するのでもOKです。こんな感じでパールの目隠しを作ります。

 

他には、細ワイヤーの先に少量のレジンを付けて硬化→またつけて硬化…を繰り返し、おしべっぽいパーツも作りました。レジンが線香花火のようについてくれるのでとてもいい感じです。この部分にはマニキュアでシルバーの色を塗ったり、シードビーズを封入してよりおしべ感が出るようにしました。

 

⑦パーツ全て合体

すでにできている花びらのパーツに、⑥で作ったパーツを合体させていきます。細ワイヤーを茎に巻き付けるのが主なやり方ですが、固定さえできれば大丈夫なので(茎の方はそんなに目立たないので。)どうにか花の中心の太ワイヤーのゴツさが目立たないように、配置していきます。余裕があれば⑥を先に行っておいて⑤で花びらを合体させるときに太ワイヤーで巻き込んで固定すると見た目が美しくなります。

 

以上で花びらのパーツは完成です。写真に写っているのは直径2.5mmで作った方の大きい花ですが、小さい方の花も同じ要領で作ります。

次回のその3では、「フープ状パーツの作り方」を載せる予定です。

ここまで長々でしたが、ありがとうございました。ではお達者で。



 

振袖に合う髪飾りを作る その1

2021年9月26日です。今は夜の8時5分です。

丁字路といいます。ブログ更新久々ですね

 

私事ですが、実は最近祖母が亡くなり四十九日を迎えてすこし経ちました。祖母は自分の母の母で、いわゆる母方の祖母なのですが、自分が小さい頃はよく面倒をみてもらったし、絵本を読んでもらったり散歩につれていってもらったり、とてもかわいがってもらったことを覚えています。ランドセルやおもちゃもたくさん買ってもらいました。

 

祖母がのこしてくれたものはたくさんありますが、その一つが振袖です。母が成人式で着たもので、自分も母と体格がおなじくらいなのでそのまま着るつもりでいます。深い水色に濃紺のグラデーションがかかっていて、リアルなお花がプリントされているよく見る着物より、個人的には祖母が選んだデザインの方が気に入っています。

 

柄はこんな感じ。着付け教室の先生に聞いたときは、「辻が花」といって実在しない想像上の花をかたどったデザインではないかと教えてもらいました。

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さて、ここで自分は考えました。「せっかくなので柄に合わせた髪飾りを自作するのはどうだろう」と。母が着たときの飾りも一緒に保管されていたのですが、オレンジ色の百合の飾りでかわいいものの、振袖に対して補色なので同系色のものがいいなぁと思いまして。

自分で作れば好みのものになるし、多少ハンドメイドの腕には自信があったので既製品を参考に髪飾りを自作することにしました。

今回からのブログはざっくりですが、作業工程を載せていくつもりです。

 

【工程1 完成イメージを考える】

A6サイズのクロッキーブックがあったので、それに制作したいイメージを描きました。柄にある「辻が花」の花をかたどった飾りに、水引や紐でバランスをとりつつ球体の飾りで遊び心も出してみたいなという感じ。揺れる部分もあっていいかな、と藤の花をイメージした部分も足しました。

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【工程2 材料や作り方を決める】

飾りのメインとなる花びらのカーブや色味を再現できる作り方がいいなと思い、プラバンとマニキュアフラワーで迷った結果、マニキュアフラワーの作り方を取り入れることにしました。以前観たYoutubeの動画で、素敵な椿を作るものがあったのでこれを参考にさせてもらうことにします。

【マニキュアフラワー】日本の冬を楽しもう☆かわいい椿の作り方 ~ Camellia Flower Pendant ~ - YouTube

 

大ぶりの花びらになるので、マニキュアの代わりにレジンで仕上げ彩色しようかなと思います。他はトピアリーボールで手毬風の飾りを作ったり、揺れる部分はチェーンとプラバンを組み合わせたりしようなどとざっくり作り方を考えます。すでにワイヤーやコーティング用のレジンは持っているものがあったので、新たに土台になる部分のコームとトピアリーボール(発泡スチロール製の球体)を半径1cmと1.5cmの二種類購入しました。

 

あとは実際に手を動かしながら模索していきます。続きの工程は次回以降のブログ更新にて。実はすでに完成しているので、思い出しながら書いていくつもりです。

では、お達者で。

日本和装の着付け教室に通ってみて【体験談・感想】

2021年6月26日です。今は夜の23時53分です。

丁字路といいます。ブログ更新久々ですね

 

今回はタイトルの通りの内容を書いていきます。今年の4月から日本和装の無料着付け教室に通っていたのでその内容をお伝えできればと。「無料って怪しい」、「何か買わされたり、無料とはいいつつお金取られたりするんじゃ...?」とお思いの方も多そうなので、あくまで個人の感想ではありますが役に立てば幸いですということですね。先に結論を言うと、自分は楽しんで通わせて貰っていたし、高額な買い物を強いられることも無くとてもよい機会だったと思っていますのでプラス側の立場です

 

 

1 なぜ無料?

入会金・受講料は無料

たくさんの方に“着られる喜び”を

日本和装は、ひとりでも多くの方に普段からきものを着て楽しんでいただきたいと、30年余り前から無料で着付け教室を展開しています。

 

               どうして無料なのですか?

日本和装は、着付けの学校でもきものの小売業でもありません。
きものや帯の生産者と消費者を直に結ぶ「販売仲介業」という、まったく新しいビジネスモデルを行っている株式会社です(2006年8月株式上場)。無料の着付け教室は、きもの人口を増やしていくために行っています。
 

 

こちら公式サイトからの引用です。教室に通っている時もこの通りの説明を受けました。実際、有料の講義はありませんでしたし不信感はなかったです

 

2 全くお金はかからないの?

これについては答えはNoです。6回の授業のうち1回は着付けではなく、呉服屋さんや職人さん、老舗のメーカーさんなんかが教室に来て(あるいはこちらから訪問して)、知識を深めたり製法を教わったりするセミナー(販売会)の時間になるので、この日のお昼ご飯代は回収されました。自分の通っていた教室では1000円でした。昼食代なのでこの程度の所が多いのではと思います。

また、自分は祖母の着物や着付け小物を持て余していて通い始めたのですが、着付けに必要な着付け小物は多くの人が購入することになるのではと思います。昔の着付け道具と日本和装で教えている今の着付け道具は違っていて、例えば昔は紐で全てやっていたところをゴムベルトで簡単に着付ける等同じ道具を使えないこともあるためです。ですが、これは日本和装で着払いで買う以外にネットなどでも購入出来ますし、絶対日本和装で買わなければならない訳ではないと思います。また、以前見かけた方の感想で「持っていた小物じゃダメだと言われ、結局新たに買わされた」というような内容がありましたが、持っているもので代用できる場合はその道具を使っての着方を教えて貰えましたし、不必要なものを必要かのように装って売りつけるということはされませんでした。

自分の場合、[足袋][和装ブラジャー][腰パッド][帯板]は持っていたので、日本和装で[夏用スリーブ(長襦袢の下に着る下着のようなもの)][仮紐2本][クリップ付ゴムベルト2本][クリップ][小袖えもん抜き]を購入しました。12000円くらいだったと思います。既に着付け小物を持っている方は、6回の授業が始まる前に説明会がありその時にお手持ちの道具を持ってきて下さいとアナウンスがあるはずですから、そこで持参し確認してもらうといいと思います。自分の場合は説明会から教室の1回目があるまで一週間以上期間が空いていたので、もし日本和装で買うより安くネットで買いたい場合はこの期間で足りなかった分を用意すれば間に合うはずです。

 

上記の内容をまとめると、「6回の教室そのものは完全無料。ただし1回分の昼食代1000円くらいは別途回収。また、着付け小物で足りないもの、昔のもの過ぎて教える内容では使えないものは各自用意するが日本和装以外でも購入は可」といった感じでしょうか

 

3 教室の内容について

申し込みから教室が始まるまでに説明会が1回、教室は全部で6回(うち1回がセミナー)です。基本的に毎回同じ曜日の同じ時間に行われますが先生の都合でずれたり変わったりすることもありました。教室は一回あたり2時間です。最初は長襦袢の着方や畳み方から始まり、小袖の着方、袋帯の結び方(お太鼓結び/二重太鼓)を教わります。すぐに覚えて実際に来て行けるように、をモットーに最初の教室では複雑な帯の結びなどは扱っていないそうです。

ただし、6回の教室に通っただけでは来ていけるくらいのレベルにはなりません!まあ当たり前っちゃそうですよね。あくまで着方や結び方の手順は教えて貰えますが、外に出ていけるくらいの着付けを自分でするには練習が必要ですし、経験を積まないと難しいです。そのため、「6回で、自分で出かけられるレベルの着付けが出来るようになる」ではなく「6回で着付けの手順を教えてもらい実行出来るようになる」という認識の方が正しいです。着付けが出来るようになるといっても人前に出れるというレベルまでではなく、正しい手順で着れる(見た目や形が不格好でも)という感じ。そのため、この6回の教室を数回うけて経験を積む方が多いと聞きました。以前は1人1度までと受講制限があったそうですが、今は何度参加しても構わないとのことです。2度目以降も無料で参加出来る(そもそも日本和装の教室は全て無料)ので自分は2回目も受講しようと考えています。

自分が教わった先生は教え方が分かりやすく、あいまいなニュアンスだけ伝えたり、見て覚えなさいといったやり方で教えたりするのではなく、「ここから何cmのところで留めて」や「手がここに当たるまで持ち上げて」のように具体的に手順を踏んで教えてくださいました。また、出来るようになるまで何度も繰り返してみるようにいわれるので身体で覚えていくことが出来たし、手順を忘れた時や形が崩れている時はすぐに指摘して貰えるので間違ったまま覚えてしまうこともなかったです。中には高い買い物をさせることが目的なので当の着付け教室がないがしろにされていて、間違っていても訂正してもらえなかったという体験や、分からないと尋ねても嫌味な対応をされて聞きづらかった、生徒ごとに贔屓の差があからさまだったという声もあるようですので、先生による違いはあるのかもしれませんが...。

 

4 販売会について

正式名称は「TPO講座&販売会」といいます。強制的に買わされるんじゃないかとマイナスなイメージを持たれる1番の理由がこれではないかと思います。自分も通い始める前はかなり警戒していたし、強引なセールスには負けないぞ!という覚悟を決めてました。しかし完全な杞憂に終わりましたね。実際に買うつもりは無かったのに買わされたという話もあるようですが、私の教室ではそんなことはありませんでした。

まず、このセミナーについて説明すると午前と午後に分かれていて、午前中は呉服屋さんや老舗メーカーさんの人から伝統的な製法や帯や着物の種類についての講話を受けます。実物を触らせてもらう時間なども午前です。メーカーさんのお話も面白く、高価でデパートにあってもまず触れない帯なんかを拡大して見たり、触ってみたりできて結構タメになりました。そして昼食を挟んで、午後は実際の反物や帯を合わせて着こなしを試すコーディネートの時間になります。ここで気に入ったものがあれば購入することが出来ます。

お値段の相場としては最安で20万といったところかと。本藍のお高いものだと60万円近い値札が付いていました。老舗の呉服屋さんのものでしたので素人目にもいいものだとわかりましたし、お高いのも納得な品質です。

正直なところ、メーカーさんにとっても直接販売できる機会なので、セールスはあります。同じ回に参加されてた方は「〇円の所、今なら〇円でいいですよー」とお値下げ価格を提示されてました。ただ結局のところ決めるのは本人ですし、「買いなさい」という雰囲気で外堀を埋められたり、お金を払うまで返さないという圧をかけられたりなんてことは一切なかったです。自分たちの参加した回は若い人が多かったのですが(20~40代)、「家族に『ノリで高いの買っちゃわないでよ』なんて言われてきてまして(笑)」のような会話も平然と行われてましたし、結局誰も買わない選択をしてましたね。公式HPでも「よくある質問」として回答が載っています。

 

               TPO講座&販売会では、きものや帯を買わされるのですか?

購入することもできるというだけで、強制することはありません。
お気に召したものがあって、納得されたら、加盟店から直接お求めください。

 

 

「この販売会で参加者にモノを買わせることが目的だから、そもそもお金のない学生や若い人は教室の参加抽選で落とされる」という書き込みを教室に通いだす前に見たこともありましたが、どちらの条件も当てはまっている自分が参加できているので個人としては「そうかなあ?」と思います。

 

ですが、この販売会に参加することがある意味で教室運営の条件とはいえるかもしれません。

 

               TPO講座&販売会には絶対参加しないといけないのですか?

TPO講座&販売会では、きものや帯についての知識を得て、また、きものの楽しみ方を知っていただくのが目的です。
授業の一環としてカリキュラムに入っていますので、ぜひご参加ください。
実際に生産している方から話を聞くなど、着付けの授業とはまた違った角度から、きものについて学ぶよい機会にもなります。
 

無料で教室が実施できているのには、日本和装と提携している各地のメーカーさんの存在が大きいです。買う・買わないは自分で決めることで強制はされませんが、その代わりきちんと参加することが大切、と着付けの先生からは伺いました。「セールスは苦手!この会には参加したくない!」という方以外は、逆に言うとこの会にさえ参加してくれれば(買う・買わないは別)、何度無料教室に参加してもらっても構わないという感じでお聞きしたので、教室を申し込むかどうかはこの会に対してのご自身のイメージで決めればよいのかなと思います。他にも体験談などお話されてる方はたくさんいらっしゃるはずなので、こちらのブログも一個人の体験談として参考にしてください

 

5まとめ

 以上の内容をまとめるとこんな感じになります。

  • 一部実費負担をのぞき教室自体は無料で通うことが出来る。上のクラスでも、何度か通う場合でもすべての教室は無料
  • 全6回の教室でうち1回は販売会。基本は毎週同じ曜日・同じ時間に教室はあるので、見通しを持って曜日を決定できるようにしておくとよい
  • 6回の教室に通うことで正しい手順で着付けができるようになるが、美しい着付け(人前に出るなど)をするのはまだ難しい。手順を覚え実行できるようになることがゴール
  • TPO講座&販売会では強制的なセールスはないが、この会に参加することは必須条件にされている。参加しても大丈夫だという方は、何度か繰り返して通うことで確実に着付けを上達できる 

ここまで読んでいただきありがとうございました。もし興味があるけど迷っていたという方で、個人の体験や口コミが聞きたいとお考えの方がここにたどり着いて、なにかしら参考になっていれば幸いです。

では、お達者で。

最近観た映画紹介

2021年5月16日です。今は夜の23時26分です。

丁字路といいます。気づいたら夜になってました

 

自分には趣味の合うある友人がいまして、定期的に互いがハマってるアニメやマンガ、アーティストなんかの情報交換をするんですね。自分はかなりその友人のセンスというか、感性に信頼を置いていて「彼がハマったなら自分もそうだろう」と追いかけてやはりハマるってことが過去にも数回。

また、オススメし合った訳ではなくとも別々のルートで同じ作品について気になっていて、話してみると「あ、それ自分も気になってたやつ!」となることもままあるんです。それが映画だと日程を合わせて一緒に観に行くってことが多くて。

 

最近そのパターンで観に行ったのが「JUNK HEAD」という映画。

↓公式のサイト

https://gaga.ne.jp/junkhead/#story

 

なんと監督原案音楽声優など諸々をほとんど1人の方が制作されたというぶっとんだ作品なのです。7年の歳月をかけてストップモーションで撮影されていて、登場するキャラクターや地下世界のビジュアルの素材感というか、存在感が奇妙でいて惹き付けられる感覚でとても素敵でした。マリガンと呼ばれる生命体が色々登場するんですけど、不気味だけど愛嬌があったり、人間と変わらないような個性的なやりとりをしていたり、劇場に観に行ってよかったと大満足でした。ディストピアや鉄くず、コンクリートの無機質な感じや地下世界、異形なんかが好きな方はぜひ観てもらえるとハマるんじゃないかと思います

 

三部作の予定ものことなので続きが楽しみですね。自分としても気になる終わり方だったので続報をわくわくで待ちたいと思います。ではお達者で

自分なりのコミュニケーション気遣い

2021年5月7日です。今はちょうど13時54分です

丁字路といいます。オンライン授業で手持無沙汰だったので書きます

自分でいうのもあれですが、自分結構コミュニケーションは得意な方なんです。後で疲れることもままありますが()、喋る内容が無くて無言の時間が続く…みたいな経験はないです。むしろ沈黙が怖い

ということで、もう新年度になって1か月経つし、そんなに「初めまして~」って相手はいなくなってきた頃合いですが、自分なりに気を使っていることを3つ!

1. 名前をちゃんと聞いておく

自己紹介の一回きりで覚えられることなんてほぼないので「すいませーん、物覚えが悪くて…」てな感じで改めてたずねちゃいます。これが2.にもつながるので。

2. 会話中に相手の名前を呼ぶ

「名前、覚えてもらってるんだ!」と感じてもらえると印象はいいんじゃないかなーと思ってます。例えば、自分のことを話した後なんかに「どうですか?」みたいな振り方をするのではなくて「〇〇さんってどうなんですか?」と名前が入るだけで、こちらが相手に興味を持ってる感じも出ていいんじゃないかと

3. 名前と顔が一致しない時期は外見を統一

自分は顔を覚えるのが苦手なので、初対面の時期はその人の「存在する空間」と「髪型や服装の好み」を掛け合わせて相手を覚えることが多いです。「教室にいて、赤いリュックを持ってるAさん」みたいな。そのため、自分の見た目も大きくは変えないようにしてます。例えば、一回目に会った時メガネをかけていたら二回目もそうする、とか。あとはSNSのアカウントなども、名前とアイコンを同時に変更はしないようにしてます。すでに知り合ってても誰か分からなくなっちゃいそうなので

 

ちゃんとした根拠はないですが、この3つに少し気を遣っておけば親密度の上昇にバフがかかるんじゃないかと思います。以上20年生きてきた経験則でしたー

ではお達者で